寺山修司との思いで。

戦後間もない、貧しい時代に私の父が早くに亡くなり、自分の働きは家族を助ける一助になっていました。 昔、「蛍雪時代」に全国の学生が応募していた、俳句の表彰があり、特賞を取ると、14金の万年筆が当たるのです。当時の金額で2,000円の価値がありました。お金もかからず、筆とハガキだけで、おこずかいかせぎができたのです。

私は特賞を何度かとる事ができて、その投稿を見ていた寺山修司から、一枚のはがきがとといたのが、16歳の春でした。 それから、文通がはじまり、当時から寺山修司は全国の学生に俳句を投稿させて、ムーブメントをおこしていました。その始まりが「牧羊神」となり、私も創立メンバーとして投稿することになったのです。

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